果物やハーブ、スパイスをラム酒に漬ける漬け込み酒・パンチ

梅酒やコーヒー焼酎でよく知られる漬け込み酒。
具材によって果実酒や薬用酒、花酒などバリエーションが広く、飲食店やご家庭で楽しまれている方も多いのではないでしょうか。ホワイトリカーや焼酎で作ることが多いと思いますが、ここではラム酒やカシャッサで作る漬け込み酒をご紹介したいと思います。
カリブ、中南米のラテン諸国でも、ラムやカシャッサをベースにしたものは「パンチ」や「アランジェ」と呼ばれ、露店などでお土産として売られるほど地域のものとして深く根付き、親しまれています。
ちなみに「パンチ」とは、元来「5つ」という意味で、もともとのレシピでは5種の材料「酒、砂糖、柑橘類、水、紅茶またはスパイス」を混ぜ合わせたものですが、現在では簡略化されたレシピやパンチカクテルとして広く知られています。
ここでは、ラム酒やカシャッサをベースにした「漬け込み酒/パンチ」を具材ごとに紹介するまえに、基本となる作り方を紹介します。
果実を使った場合を想定した全体の流れから説明します。※具材によって用意するものや期間が変わります
飲みごろになるまでは、およそ1ヶ月
4度の味見と調整
具材と原酒の割合で味わいの濃淡が出る
※無水エタノールを使用する際は充分な換気を行なってください
※具材が液面から出ないように原酒で満たす
※時々容器を揺すって全体を馴染ませる
※レモンは皮を剥き、白いワタの部分を取り除いて使います。
甘みが足りない場合は、氷砂糖を微量(5〜10g程度)追加。より風味を出したい場合は、具材を追加するしたりするのも良いです。そして、さらに1週間ほど寝かします。
※お好みの方は、このタイミングでシナモンスティックを加えると、深みや複雑味が出ます。
甘みが足りない場合は、氷砂糖や蜂蜜を微量加えます。味見して減ってしまった分量の原酒を加えると味の厚みが増します。
お好みで、アクセントに味や香りの強いハーブやスパイスはこのタイミングで加え、さらに1週間ほど寝かせます。
問題なければ、スパイスやハーブ類を取り除き、さらに1週間寝かせます。
日々、味わいに変化が出てくるので、渋みや苦みの兆しを感じたら、サラシなどで濾して別の容器に入れ替えます。また、さらに具材を足すのも良いでしょう。
今後、具体的なレシピをご紹介していきます。お楽しみに
サトウキビを原料として作られる、ブラジル原産の蒸留酒のカシャッサに、リンゴを漬け込んだ漬け酒。りんごのタルトをイメージして仕上げています。
道具も揃ってないし、作るのは大変!でも飲めるお店が知りたいという方には、ラム酒専門バー「Bar Julep」がおすすめ。珈琲豆など定番から、季節の果物やスパイスの漬け込み酒が楽しめるお店です。
Bar Julep(バージュレップ)
最寄り駅:東急田園都市線 池尻大橋駅
所在地: 〒154-0001 東京都世田谷区池尻2丁目34−16
電話: 03-3422-7650
URL:http://www.julep.tokyo/
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