コーヒーと漬け酒

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世界的に広がりを見せているコーヒーカルチャーは、日本でもすっかり暮らしの中に定着し、美味しいコーヒーショップも随分と増えてきました。僕も毎朝、手動のミルで豆を挽いてハンドドリップで淹れたコーヒーを飲むのが日課です。多少手間ではありますが、自分なりのおいしさに向き合う作業は気持ちを整える感覚と似ていて、これがないと一日のはじまりがぼやけてしまいます。朝に限らず一息つきたい時は飲みたくなる、コーヒーにはそんな魔力があります。

コーヒーの漬け酒

コーヒーはお酒の世界でも定番

自家焙煎の店も増え、コーヒースタンドでもコーヒー豆が買えるなど、以前に比べると産地や豆の選び方、焙煎、抽出の仕方、味わい方や楽しみ方の情報などが、どんどんアップデートされています。消費者としてはますます面白くなってきたコーヒーとの付き合い方ですが、漬け酒研究室でおすすめのコーヒーの楽しみ方といえば、もちろんラム酒やカシャッサでつくるコーヒーの漬け酒です。

実は、コーヒーテイストはお酒の世界でも定番で、コーヒーリキュールやそれを使ったカクテルがたくさんあります。例えばカルーアミルクはご存知の方も多いはず。加えて様々なスピリッツ(ウイスキーやブランデー、ラム酒、焼酎など)で作るコーヒーの漬け酒を提供しているお店も見かけます。

ラム酒やカシャッサはコーヒーの漬け酒に合う

とりわけラム酒やカシャッサは、カカオやバニラ、ドライフルーツ、シナモン、サトウキビなどコーヒーと相性の良いニュアンスを持った銘柄も多く、さらにその生産地域がコーヒー豆と共通していることも多いです。(たとえば、キューバ、グアテマラ、ジャマイカ、ニカラグア、ブラジルなどの中南米・カリブのラテン諸国) その土地ごとの嗜好や文化は、ラム酒やカシャッサとコーヒー豆にも反映されているので、同じ地域のもの同士は相性が良いことも多く、美味しく仕上がります。コーヒーの漬け酒に挑戦してみたいけど、どの豆やお酒を選んだらいいか分からない方には、同じ地域のものを選んでみるのをおすすめします。

たとえば、こんな組み合わせ。

ブラジル産のコーヒー豆は、しっかりした苦味がありインパクトのある味わいなので、同じくブラジル産でインパクトのある味わいのカシャッサを。

キューバ産のコーヒー豆は、豊かな風味と軽い口当たりが特徴なので、ライトタイプで甘みとほのかな塩気のあるキューバ産のラム酒を。

ニカラグアやグアテマラなどスペイン系中南米大陸産のコーヒー豆は、酸味やベリー系ニュアンスのあるので、ふくよかな甘さでスムースな口当たりのパナマやベネズエラなどスペイン系のラム酒など。

漬け酒ならではの風味

また、「普通(お湯で淹れる)のコーヒーは苦手だけど水出しコーヒーは好き。コーヒーの漬け酒はそれに近い感覚でおいしく飲める」と言って何杯も飲んでくれる人もいます。

こうして、漬け酒の定番としても大活躍で、これまで何度も作ってきたコーヒーの漬け酒ですが、近ごろはさらに深掘りしています。生産地や焙煎、味わいなどキャラクターの違う豆を漬け比べて、それぞれの相性の検証やコーヒーテイストを楽しむ様々なシーンを想定して、レシピのバリエーションを研究をしています。

たとえば、直近のテーマではこの3つ。

  • 暑い時にリフレッシュできる
  • リラックスして、気楽に飲める
  • 優雅で記憶に残る至福の一杯

コーヒーもお酒も好きという方は、ラム酒やカシャッサでつくるコーヒーの漬け酒をぜひお試しください。 おすすめのレシピや飲み方など、コチラで随時ご紹介していきますのでお楽しみに。

執筆者:漬け酒研究室 山本浩二

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