寒さが増してくる12月と1月に開催される世田谷の冬の風物詩と言えば「世田谷ボロ市」。開催日は、曜日に関係なく、毎年12月15日・16日、1月15日・16日の4回の開催となります。
ボロ市という名前から古いものしか販売していないの?と勘違いする方も多いですが、食器や生活雑貨など新品の商品も数多く出店しています。新しい年に向けて、お箸や食器を新しく買い揃えたいときは12月に、ゆっくりと掘り出しものを見つけたいときは1月の開催に出掛けてみてはいかがでしょう。
世田谷ボロ市2024年・2025年日程
2024年12月15日(日)、12月16日(月)
2025年1月15日(水)、1月16日(木)
勝手におすすめ!園芸品、台所用品、荒物
レトロなものに興味がなくても大丈夫。12月に行くなら、お正月の準備に祝箸や漆塗りお椀などを揃えるのもいいでしょう。
台所用品の中でもまな板には、イチョウの木でできたものも多く、「そろそろ一枚板のまな板を購入したいなぁ」という方におすすめです。イチョウの木のまな板は、油分が多く含まれるので水はけがよく、カビが発生しにくいのが特徴。また、木の硬さが丁度良いことから、包丁を痛めたり逆に傷がついて雑菌が発生することを防げます。プロの料理人も愛用するイチョウの木のまな板も、お求め安い価格なのがうれしい。
そして、ボロ市では園芸品のコーナーもおすすめです。特に、多肉植物が好きな方には、種類も多くお値段もお手ごろなので、ついつい買い過ぎてしまうなんてことも。
世田谷ボロ市名物の「代官餅」
世田谷ボロ市の名物と言えば、つきたてのお餅に、きなこ、あんこ、辛味(大根おろし)をたっぷりとかけた3種類が味わえる「代官餅」。1パックが大きく感じるのですが、つきたてのお餅のやわらかさと、ほどよい歯ごたえにスルスルと食べてしまいます。人出によっては1時間~2時間並ばないと買えない代官餅ですが、年に4回しか味わえない名物をぜひ。
ボロ市の名前の由来は?どうしてボロ?
城下町で行われていた、市場税を免除した自由な行商販売を認める「楽市」がはじまりでした。天正6年(1578年)にはじまり、当時は月に6回開かれていたそうです。当時、世田谷の地域は、江戸と小田原を結ぶ重要な地域で、この楽市も大変繁盛していたそうですが、徳川家康が江戸に幕府を開くと急速に衰えていきます。その後、楽市はなくなるのですが、農具市や古着市、正月用品市として形を残していきます。
そして、明治20年代になると農家の作業着のつくろいや草鞋に編みこむボロが安く売られるようになりました。農家の副業として、草鞋作りがあります。農閑期の大切な収入源の草鞋作りですが、この草鞋とボロを一緒に編みこむと丈夫な草鞋ができるそうで、ボロ専門店が数十件もあり、いつしかボロ市という名前が生まれたんだそうです。
最盛期には2,000ものお店が並ぶ
昭和のはじめには、芝居小屋などもあり、娯楽の場としても盛んだったボロ市の出店数は、多きときは2,000店舗にも。現在は、およそ700店舗ほどですが、1日に20万人から30万人の人出と言われています。
400年以上の歴史のある「世田谷ボロ市」で、お気に入りを見つめてみませんか。
世田谷ボロ市MAP
交通アクセス・最寄り駅
・東急世田谷線「世田谷駅」徒歩5分
・東急世田谷線「上町駅」徒歩5分
時間:9:00~20:00
場所:ボロ市通り(Google mapを見る)
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