身近なハーブ、ローズマリー
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ローズマリーといえば爽快感のある香りが特徴の人気のハーブ。名前を目にする機会も多く、用途はアロマやトイレタリー用品、料理にも使われる万能選手的な存在です。我が家でも乾燥ローズマリーは料理に度々登場します。
ローズマリーは加工品だけじゃなく公共施設の植栽や家庭菜園にも使われているので、実物を目にすることも多い。ついローズマリーを見かけると、指で摘んで軽く擦り合わせ、その手を鼻先に持っていきクンクンしてしまうのです。もちろん緑道や公園に地植えされているのもだと犬の散歩事情もあるので、高さのある花壇に植えられたものに限ります。爽やかな香りを身体に取り入れることで、疲れた気分がふっと軽くなったり、気持ちがリフレッシュできます。
ローズマリーを見かけると触らずにいられないわたしですが、先日とある施設を仕事で訪れました。その日は、その広い敷地内にあるいくつもの建物を1日中行ったり来たりしなければならず、また責任のある担当だったので緊張もしていました。気負い立って敷地に入ると、そこにはずらりとローズマリーが植栽されているではないですか。しばらく触りたくてウズウズしていたわたしは「ローズマリーがたくさん植えられてていいですね。つい触りたくなってしまいますね」と言うと、周りにいた人たちは「えっ、どれがローズマリーなの?」と興味津々な様子。先述の癖をおすすめしてみると、みなさんいい香りに喜んでくれました。
その場にいたのは年齢も性別もまちまちでしたが、ローズマリーの実物がどんなものか知らない人ばかり。みんなの反応が新鮮で、自分にとっては当たり前と思っていたことが、こんなにも楽しそうに反応してくれたので、嬉しい気分になりました。その日はその後もローズマリーをちょこちょこ触っている人が増えたのはいうまでもありません。
そんなことがあって、以前読んだ絵本を通じた食育の記事を思い出しました。食育を題材にした絵本には美味しそうな野菜や果物の絵が描かれています。でも子どもにとって物の変化過程が分かりにくいと、絵本に登場した野菜と身近にある野菜が同じものだと思えないらしい。つまり食卓でお皿に盛られているサラダの「小さな四角い赤いもの」と絵本で見た美味しそうな「赤い人参」が、子どもの頭の中では一致していないんだとか。なので一番いいのは、絵本を読んだ後に実物に触れたり、簡単な作業を一緒にすることなんだそうです。
物の成り立ちや背景を知っていると、想像力が豊かになり視野が広がります。例えば、別の物と組合わせたらどうなるんだろう、自分で育ててみたいなどいろいろと興味が沸いてくるはず。というわけでわたしもローズマリーを家庭菜園で育ててみることに。まずは花屋さんからの指示を守って、鉢を大きなものに植え替えてしてみました。
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