秋刀魚は目黒に限るイベント「第42回目黒区民まつり」

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サンマの無料配布だけではない。「第42回目黒区民まつり」を体験

2018年9月16日(日)、第42回目黒区民まつり(目黒のSUNまつり)へ。
目黒区民まつり(目黒のSUNまつり)と言えば、無料で配布される秋刀魚のイメージが強いと思いますが、区をあげてのお祭りなので、全国各地の名産・物産展示販売「ふるさと物産展」や和太鼓、獅子舞、民踊などの郷土芸能の催しがあり、またサテライト会場の区立田道小学校校庭では、段ボールを使った迷路や工作・体験コーナー、ミニ縁日などが開催されています。

サンマの水揚げが心配されましたが、前日15日に水揚げされた新鮮な秋刀魚5,000尾が目黒になってきました。「間違いなく、東京で一番新鮮な秋刀魚を今日は味わうことができます」と、力強い気仙沼市長の言葉通り、新鮮で脂の乗った大きなサンマを味わうことができました。

長い焼き台の上に、ずらりと並べられ次々と焼かれるサンマ

長い焼き台の上にずらりと並べられ次々と焼かれる秋刀魚

江戸時代に赤穂から伝わった製塩方法

秋刀魚の無料配布以外にも楽しい催しがたくさんある「目黒区民まつり(目黒のSUNまつり)」。おすすめは、こちらもサンマ同様に、気仙沼からやってくる、塩づくり体験、ホタテ貝アート、木工体験ブース。
塩づくり体験では、予め濃縮した海水50ccを煮詰めて塩を作ります。条件は皆同じなのですが、水分の飛ばし方などで、出来上がる塩の量や細かさが違うので、大人でも真剣になってしまいます。

海水を煮詰めて製塩。およそ15分くらいで塩が出来上がります。

気仙沼市にある岩井崎周辺は、仙台藩御塩場として塩づくりが盛んに行われて場所でした。塩づくりを復活されたのが遠藤伊勢治郎さん。塩づくりの名人と呼ばれた遠藤さんは、東日本大震災の犠牲となり亡くなれています。その後、遠藤さんの遺志を継ごうと塩づくりを再開した地元の有志の皆さま。岩井崎には、「岩井崎塩づくり体験館」があり、気仙沼でも塩づくり体験できます。

気仙沼で体験できる塩づくりが、目黒でも。

シンプルなのに楽しいホタテ貝アートや木工体験

絵を描くだけなのに、支持体が貝になるだけで楽しくなります。毎年行っているので、子どもの成長とともに、ホタテ貝アートを飾るのも素敵ですね。このホタテ貝ですが、下準備が大変。一枚一枚、タワシなどで洗い汚れを落とし、怪我をしないように周りにやすりを掛けます。

なかなかインパクトのあるトトロを描いてくれました。

木の皮を型抜きを使って切り抜き、土台になる木材に張り付けてストラップを作る木工体験。体験のほかにも、良い香りのするクロモジの木や栃の実などがあり、子どもたちは見たことのない木の実や香りに興味津々になります。遊びながら、植物の知識を得られる時間。

木工体験はストラップづくり

ちなみに、クロモジというのは、楊枝の別名でもあり、和菓子を食べるときの楊枝「黒文字」の材料です。また生息地域は主に日本なので、かつては欧州方面へ輸出していた頃もあったそう。

クロモジの枝からは、柑橘系に近い良い香りがします。子どもたちも実際に香を体験

もうひとつの、栃の実は、栃の実を焼酎に何年も漬け込み、熟成させた薬草エキスは、捻挫や傷などに効く万能薬と言われ、子どものころに、怪我をすると、臭い液体を塗られた思い出が。

栗と間違える人が多い栃の実

焼き秋刀魚もいいけど、お寿司のお土産も

気仙沼の寿司屋「あさひ鮨」のさんま姿寿し。こちらもすぐ売り切れてしまう人気商品。
午前中には完売してしまう、あさひ鮨のさんまの姿寿し

目黒の区民まつりに遊びに行くと、落語「目黒のさんま」で締めたくなりますね。

執筆者:tata

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