なりたい職業や憧れの人の仕事場はどんなだろう。素敵な作品は、どんな仕事場から生まれるのだろう。
仕事場を特集した本を見るのが好きで、なんども読み返す本のひとつです。店舗などのようにオープンな場所ではないから、そのひとの一部を垣間見れるようで、つい手にとってしまうテーマです。
特にものづくり作家の仕事部屋は、インテリアや家具など参考にしたくなる部屋が多くて、インテリア雑誌にも通ずるものがあります。布や糸、ミシンなど収納してしまうと作業をするたびに取り出すのが面倒になるので、見せる収納のお手本にしています。
東京の仕事場
本が発売された当時はデザイン学校を卒業し、雑貨屋で働きながら、少しずつWebの仕事を覚えていた時代。デザイナーとかクリエイターとか、自分とは違う世界いるひとの仕事を覗けるわくわくする本です。
仕事場をうつす写真も、パキっとしていなくて、ハイライトのぼやけた好みの雰囲気。写真を眺めているだけでも楽しくなる一冊で、雑誌感覚で見ているのですが、ページをめくっているとモチベーションが上がってくるので、読み返すことが多い本です。当時好きだったtoteのアトリエが掲載されていたのも購入理由でした。
てしごとのしおり
日本の伝統工芸を今の時代にあった形で紹介している一冊。本の内容は3章にわかれており、1章は手漉き和紙、横振り刺繍、螺鈿蒔絵、寄木細工で活躍する作家の紹介。2章は伝統工芸を取り扱うお店の紹介。3章は体験できる場所の紹介。柔らかさやしなやかさのなかに、すーっと緊張感のある日本工芸の雰囲気が本にも現れているようです。
それぞれの伝統工芸の説明もあり、2010年出版の本なので、体験やお店は変わっているかもしれませんが、何か挑戦してみたい人にとっては、参考になる本だと思います。
東京の手仕事
「今会いに行きたい、オモロイ作り手70人」と表紙にあるように、絵馬や楊枝につげの櫛、原稿用紙にいたるまで、面白い手仕事がこんなにもあるんだなぁと。
経済産業大臣が指定する伝統的工芸品は、現在230品目あります。東京都が伝統工芸品と指定しているものは41品目あり、そのうちの16品目は国の伝統工芸品にもなっています。(平成31年1月現在)
どんなに近代化が進んでも継承される伝統技術から生まれる作品は、懐かしく感じるものもあれば、新しいと感じるものもあります。老舗から若手職人まで、「粋」な手仕事にたくさん出会える一冊。
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