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    言いそうな「ムーミンの日」

ちびのミイなら「どちらでも構いやしないわよ」と
言いそうな「ムーミンの日」

daytoday

2005年に8月9日を公式のムーミンの日となるまで、日本ではムーミンファンの皆さんが、「6(むー)」「3(みん)」の語呂合わせで6月3日をムーミンの日としていたそうです。

ムーミン童話「ムーミン谷の冬」

それまでお祝いなどが無縁だったムーミンだったみたいですが、1945年に初版発行された「小さなトロールと大きな洪水」が60周年を迎える1年前の2004年に何かお祝いをしよう、さらに「ムーミンの日」を決めてその日にイベントをしようという流れになったそうです。

公式記念日を考える際に、6月3日も候補にあがったようですが日本語の語呂合わせを世界共通の記念日に当てはめるのもちょっと…ということで却下。ムーミンの誕生日が一番ふさわしいとなったそうですが、ムーミンの原作には誕生日の記述がないそうです。結局、ムーミンの原作者トーベ・ヤンソンさんの誕生日8月9日をムーミンの日に改められたことから、6月3日のムーミンの日は廃止または旧ムーミンの日となっています

詳しくは公式サイト「ムーミンの日って?」
https://www.moomin.co.jp/moominsday2019/what-is-moominsday2019

それでも6月3日(ムーミン)が覚えやすいのは日本人なので仕方がないですよね。語呂合わせも愛着が湧きますし。6と3の数字が持つイメージもムーミンっぽいと思ってしまうのは主観です…。

せっかく一年二回も記念日があるので、6月と8月はムーミンにまつわることをして過ごすのも楽しいのではないでしょうか。

ムーミン童話「ムーミン谷の冬」

冬眠の途中で一人目覚めてしまったムーミントロール。初めて体験する冬は「なにもかもが死んでしまった世界」と思うほど孤独を感じます。見たこともない景色や生き物たちに訝しみ、共感してくれない仲間に苛立ちを覚えながらも少しずつ成長していくムーミン。そんなムーミンをそれぞれの立場から見守る登場人物の言葉や行動が心に響く作品です。

まわりと同じである必要はないし、価値観が違うからといって無理やり型に嵌めようとすることもない。受け入れること見守る優しさが描かれています。

意見の押し付けや強要、一方的な言葉の暴力。現代では自由に自分を表現できるようになり、まわりの情報もたくさん入ってくるようになりました。大量に流れ込む情報に、自分は我慢しているのに、自分ならこうするのにとモヤモヤして、言葉の牙を剥く。私の場合、自分に自信がなかったり、自分で自分を認められないから「ああしなさい、こうしなさい」と相手を操作しようとしてしまい反省の繰り返しです。

童話の中には、素敵な言葉がたくさん出てくるのですがその中でも好きな一節

「どんなことでも、自分で見つけださなきゃいけないものよ。そうして、自分ひとりで、それをのりこえるんだわ」

ムーミン谷の冬

ムーミン谷の冬 講談社文庫 / トーベ・ヤンソン 【文庫】

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(2020/5/31 22:59時点)
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執筆者:tata

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