朝の通勤ラッシュを辛抱し、次にラッシュとは逆方向の電車に乗り換えると、空いてる座席に腰を下ろす。小さなモニターに映し出されるニュースをぼんやり見ていると、裁判所の前で記者陣の取材に応える弁護士であろう三人が目にとまった。三人のうち二人は、毛筆で書いたような字で何かが書かれた(実際は印刷も多いらしい)白い紙を掲げている。よく見かける「無罪」「勝訴」などが書かれたあれです。報道陣や支援者に対して、いち早く判決を伝えるために始まったものだと思うけど、これも情報保障のひとつになってることに、この掲げている人たちは気が付いているのかな。情報保障といえるほどではないですけれども。
伝えたいって気持ちが、実はそれ以外の所で、よい結果を招いているのがなんだかよい。そういうのがたくさん積みあがっていくのがいいな。
このあれですが、通称「びろーん」っていうんですって。びろーんって。
「きょうのびろーん、勝訴だぜ」とかって会話はないと思うけど…。
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