鬼おろし 日本の暮らしの道具


鬼おろしをはじめて手にとったのは、地域活性を目的としたイベント。宮城県気仙沼市から秋刀魚を仕入れ、炭火で提供するブースのお手伝いでのことでした。
秋刀魚の付け合わせにはカボスかすだち、そして大根おろしがぴったり。そのためイベント当日は、朝からフル回転で準備するのが大根おろし。大根おろしは業務用を購入することもできますが、地元の大根を使うことで地域との連携にもなるので、毎年、必死になって大根をおろします。
ある年、普通のおろし金のほかに鬼おろしが用意されてました。そう、その日まで鬼おろしでおろした大根を食べたことがなかったんです。おろしているときの伝わってくる振動も気持ちがよく、つい豪快な気分になり大根1本は軽くおろしてしまいます。
粗目におろされたザクザクした歯ごたえも食べ応えがあって箸が止まりません。
子どもの時分には重要視されない大根おろしですが、大人になると肉や魚の付け合わせ以外にも、小鉢料理や主役級のおかずで食べたくなるメニューのひとつ。
きめの細かい大根おろしは付け合せに最適、鬼おろしは副菜や主菜の材料になるので、活用の幅も広がります。
鬼をおろしてしまうほどの硬いを刃を持っているから鬼おろしなのかと思いきや、刃の形が鬼の歯に似ているからなんですね。由来がわかると、しゃれっけがあって愛着が湧きます。
そしてこの歯が、シャキシャキとした歯ごたえを作ります。また、竹製品は熱の伝導率が低いため熱を持たず、さらに粗くおろすことで、食物繊維が逃げにくいのも特徴。栄養やうま味を無駄にしないのがうれしいですね。
正しく使用、手入れすれば、何十年と使える道具です。
竹製品を使った後は、すぐに水洗いをして、水分を拭き取ることが大切。浸け置き洗いや食器洗い機などのご使用は絶対にお避けください。乾燥させるために直射日光に当ててしまうと変色を起こします。また、暖房器具やエアコンの側で、極度に乾燥すると割れる場合があるのでご注意ください。
関連記事
平日の夜はプライベート時間。 趣味を楽しむ時間、資格取得やスキルアップのための学修時間とやりたいことはたくさん...
鬼おろしでおろした大根が美味しい 鬼おろしをはじめて手にとったのは、地域活性を目的としたイベント。宮城県気仙沼...
2019年7月6日から世田谷美術館で開催している「高橋秀+藤田桜ー素敵なふたり」展も9月1日まで。美術作家・高...
illustratorのデータをやりとりしていると、データが開けないことや保存バージョンについて、下記のような...
ルビを振ったチラシやパンフレットをよく見かけるようになりました。合理的配慮の観点からも、「るびなし」「るびあり...
ぬか床に食材を漬け続けていると、ぬか床が水っぽくなってきます。これは野菜から水分が出るので避けられないこと。水...